
仕事内容が難しそう…
システムエンジニアになりたいけど不安
システムエンジニアへ転職を考えているが、
「自分にもやれるかな?」
そこでこの記事では、システムエンジニアへ転職を考えている方が不安を解消できるようにシステムエンジニアの仕事内容をまとめました。

システムエンジニアの仕事内容が分かり、転職前の不安を解消することができます
もくじ
システムエンジニアの仕事内容【実体験】
システム開発はおもに次のような工程で進めていきます。
ここでは、それぞれの工程におけるシステムエンジニアの仕事内容を丁寧に解説します。

要件定義
要件定義では、お客様からヒアリングを行うことでどのようなシステムを求めているのかを確認し、システムの全体像を決定します。
「庭つきの家がいい」
「家族4人で住める家を建てたい」
「予算は5,000万円以内に抑えたい」
というお客様の要望を聞いて、
土地の広さをどうするか、平屋か2階建てどちらにするか、予算内にどうやって収めるかを決めるイメージです。
この工程では、システムエンジニアは下記の仕事をします。
- お客様とのミーティング
- 提案書の作成
- 概要見積書の作成
お客様に満足してもらうシステムを作るために、頻繁にミーティングをします。

そして、お客様からの要望を受けて、「こんなシステムはいかがですか?」と説明するための提案書や「費用はこれくらいかかりそうです」と説明するための概要見積書を作ります。
このように、システムエンジニアはプログラ厶を作る以外の仕事もあります。
従って、お客様と円滑に対話するために、コミュニケーションスキルが必要となる工程です。

基本設計
基本設計では、お客様からの要望をもとにシステムの基本的な構成を決定します。
どのような機能のあるシステムを作るか、操作方法はどのようにするかなど、システムの基本的な設計図を作っていく工程です。
お客さんの要望をもとに、リビングの広さやトイレの位置、壁紙の色や床の素材など、家の構造を決めて間取り図を作るイメージです。
この工程では、システムエンジニアは下記の仕事をします。
- お客様とのミーティング
- 基本設計図の作成
- 詳細見積書の作成
開発するシステムの画面レイアウトや処理の動きを決めるために、お客さんとミーティングをします。
そして、お客様からのヒアリング内容をもとに、「こんなシステムになりそうです」と説明するための基本設計図や「費用はこれになります」と説明するための詳細見積書を作ります。
要件定義と同様にお客様とコミュニケーションをとりながら進めていきます。

詳細設計
詳細設計では、基本設計図をもとにプログラミングをするために必要な細かい設計を行います。
どのような技術やロジックを用いて実現するかを検討する工程です。
大工さんが家を作れるように、柱の長さや太さ、釘を打つ場所、組み立て方などが示された細かい設計図を作るイメージです。
この工程では、システムエンジニアは下記の仕事をします。
- 詳細設計図の作成
- 他システム部門とのミーティング
基本設計図をもとに、プログラマーに「この設計図を使ってプログラミングして下さい」とお願いするための詳細設計図を作ります。
場合によっては、他システムのデータを連携して使うこともあるので、他システム部門の担当者とミーティングをしながら認識を合わせていきます。

開発
開発では、詳細設計図をもとにプログラミングをしてソースコードを作成します。
ここは、プログラマーが活躍する工程です。
大工さんが、詳細設計図を見ながら実際に家を組み立てるイメージです。
この工程では、システムエンジニアは下記の仕事をします。
- 詳細設計図の説明
- プログラマーのマネジメント
- ソースコードの作成
プログラマーがミスなくプログラミングをするために、詳細設計図の内容を説明します。
また、プログラマーの作業がスケジュール通りであるか、パフォーマンスが発揮できているかをマネジメントします。
そのため、プログラマーとのコミュニケーションは綿密に実施する工程です。
場合によっては、プログラマーに頼らず自分自身でプログラミングをすることもあります。

テスト
テストでは、作成した成果物が設計図通りに動作するかの確認を行います。
プログラマーが、自分の作成したプログラムが詳細設計図通りであることを確認するのが、単体テスト。
システムエンジニアが、複数のプログラマーに作ってもらったプログラムを合体させて基本設計図通りであることを確認するのが、結合テストです。
実際に組み立てられた家は設計図通りであるかを確認するイメージです。
この工程では、システムエンジニアは下記の仕事をします。
- プログラマーのマネジメント
- 基本設計図通りであるか確認
- お客様とのミーティング
単体テストでは、プログラマーの作業がスケジュール通りであるか、決められたルール通りにできているかをマネジメントします。
そして、結合テストではプログラマーが作成したプログラムが基本設計図通りに作られているかを確認。
結合テストでバグを潰しこんだ後に、お客様にできあがったシステムを使ってもらい、要望通りになっているかを確認してもらいます。

保守・運用
保守・運用では、完成したシステムの運用開始後に発生したトラブルや問い合わせの対応をします。
トラブルが発生時に、原因を特定し、システムの復旧に向けて解決をする工程です。
家に住み始めたあとに発生したトラブル(壁紙が剥がれた、ドアの立て付けが悪い)に対応したり、床暖房など設備の使い方が分からない場合の問い合わせ対応をするイメージです。
この工程では、システムエンジニアは下記の仕事をします。
- お客様からの問い合わせ対応
- トラブル対応
システム運用が始まった後に、「操作方法が分からない」「何もしていないのに動かなくなった」といったお客様からの問い合わせに対応をします。

さらに、トラブルが発生した場合はいち早くアラームが鳴ります。
そんなときは、原因を特定し、システムが再び問題なく動く状態に修正。
その後、二度とお客様に迷惑をかけないように再発防止をします。

システムエンジニアに求められるスキル
システムエンジニアは、下記3つのスキルを求められます。
- プログラミングスキル
- コミュニケーションスキル
- 論理的思考スキル
ひとつずつ順番に解説していきます。
プログラミングスキル
一番ピンとくると思いますが、システムエンジニアは、プログラミングスキルが必要です。
実際にソースコードを作成するプログラマーはもちろんですが、プログラミングをするための設計図を作成するシステムエンジニアもプログラミングスキルを使います。
また、自らが開発者となり、ソースコードを作成することもあります。

コミュニケーションスキル
システムエンジニアは、高いコミュニケーションスキルを求められます。
システム開発をするうえで、やはりコミュニケーションは欠かせません。
お客様から要望を引き出したり、開発チームメンバーとスケジュールや課題、不明点を共有することは頻繁にあります。
私は、システムエンジニアをしていますが、業務の半分以上がミーティングです。
システムエンジニアにとって、お客様が本当に望んでいるシステムを開発するためにも、周囲と連携するコミュニケーションスキルは非常に重要といえます。
論理的思考スキル
システムエンジニアは、論理的思考スキルも必要です。
論理的思考スキルは、プログラムの設計やトラブル発生時に使います。
システム開発で作るプログラムは、効率的にコンピュータ処理をさせる必要があります。
どの順番で処理したらよいか、どの処理と組み合わせたらよいか
など、プログラム設計する段階で論理的に考えなければいけません。

また、システム開発にトラブルはつきものです。
サーバダウンしてシステムが動かなくなったり、お客さんから急に要望の変更があったりします。
そんなとき、発生したトラブルから原因を追究し、対処をして、再発防止するといった問題解決が必要です。
これも論理的思考スキルがある人材であれば、難しい話ではありません。
システムエンジニアの平均年収
次に、みんなが気になるシステムエンジニアの平均年収について解説します。
調査方法や発表する団体によって多少のばらつきはありますが、システムエンジニアの平均年収は568万円です。
全業種の平均年収は455万円なので、システムエンジニアの平均年収は100万円以上も多いことがわかります。

では実際に、大手IT企業でシステムエンジニアとして働く私の年収はどれくらいなのか?
リアルな年収を大公開します。

4年制大学を卒業してから8年間の年収推移です。
25~28歳は年収500万円台、29歳で年収約600万円、30歳で年収700万円に到達しました。
残業代によって左右されるので綺麗な右肩上がりではありませんが、基本給は毎年上がっています。

システムエンジニアの年収の実態は、コチラの記事で詳しく解説しています。
年収を上げるためのキャリアパス
続いて、年収を上げるための道筋(キャリアパス)について説明します。
システムエンジニアが年収を上げるためには、スキルや経験を活かして活躍の場を広げることが必要です。

システムエンジニアには、年収を上げるためのキャリアパスが4つあります。
- 管理職になりマネジメントをする
- 技術力を磨きスペシャリストになる
- より給料が高い企業へ転職する
- 独立してフリーランスになる
順番に解説していきます。
管理職になりマネジメントをする
システムエンジニアが年収を上げるためのキャリアパス、まず1つ目は管理職になりマネジメントをすることです。
設計書などを作成する作業者の経験を経て、作業者を管理するプロジェクトマネージャーになることが王道のキャリアパスになります。

プロジェクトマネージャーは、コミュニケーション力が高いことが必須です。
他にもお金やスケジュール、品質の管理をするためのスキルが必要になります。
- 決められた予算内で作業できているか
- スケジュール通りに作業が進んでいるか
- 決められた品質の成果物ができているか
プロジェクトを成功に導くために、リーダーとして活躍したい人に向いているキャリアパスです。
技術力を磨きスペシャリストになる
システムエンジニアが年収を上げるためのキャリアパス、2つ目は技術力を磨きスペシャリストになることです。
スペシャリストになるためには、システムエンジニアとしての専門知識や技術力を徹底的に磨き、特定分野で人よりも優れたスキルを身につける必要があります。

スペシャリストとして働くシステムエンジニアは、難易度の高いシステム開発や、今までにない新しいシステムの構築などに携わります。
手に職をつけて、技術力で勝負していきたい人に向いているキャリアパスです。
より給料が高い企業へ転職する
システムエンジニアが年収を上げるためのキャリアパス、3つ目はより給料が高い企業へ転職することです。

マネジメントスキルや高い技術力をもった人材に対しては、より高い給料を払ってくれる企業があります。
今の会社にいても年収アップが見込めない場合は、転職しちゃいましょう。
転職先の探し方のおすすめは転職エージェントに登録することです。
転職エージェントとは、人材紹介サービスのことです。
求人を紹介してくれたり、企業との間に立って転職活動を有利に進めるサポートをしてくれます。
リクルートエージェントやビズリーチなどが転職エージェント界の有名企業です。

独立してフリーランスになる
システムエンジニアが年収を上げるためのキャリアパス、4つ目は独立してフリーランスになることです。
会社で働いている限り、どうしても年収に上限があります。
より多くの収入を稼ぎたい方には、年収に限界がないフリーランスになることをオススメします。
フリーランスにはデメリットもあります。
毎月決まった金額が稼げる会社員と違って、フリーランスは仕事の有無で収入が変わるので安定感はありません。

私も、将来的にはこのキャリアパスを目指しています!
システムエンジニアの仕事に役立つ資格
次に、システムエンジニアの仕事をやるうえで役に立つ資格を紹介します。
システムエンジニアは弁護士や税理士のように、資格がないとできない仕事ではありません。
しかし、資格を取得することで自らの専門知識を証明することができ、仕事の幅が広がります。

システムエンジニアの仕事に役立つ資格は下記の5つです。
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- システムアーキテクト試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- オラクルマスター
特に、基本情報技術者試験は初心者におすすめの資格です。
システムエンジニアの登竜門に位置づけされており、仕事をやるうえでの基礎知識を習得することができます。

プログラミングスキルを身に付ける方法
次に、システムエンジニアに必須であるプログラミングスキルを身につける方法を解説します。

Javaは独学でもプログラミングスクールでも学習できます。
それぞれの勉強方法とメリット、デメリットは以下の通りです。
独学で学習する
Javaは、参考書やWEBサイトを利用して独学で勉強することができます。
Javaを独学で勉強するメリットは下記の通りです。
- お金がかからない
- 自分のペースで学習できる
本・参考書であれば、1冊3,000円程度。
WebサイトはProgate(プロゲート)であれば無料で学習できます。
さらに、決められた授業時間がないので自分の好きなタイミングで勉強をスタートできます。
しかし一方で、下記のデメリットがあります。
- スキル取得までに時間がかかる
- 学習環境の準備がめんどくさい
- 分からない部分が聞けない
- 現場で使える実践スキルが身につかない
- モチベーションを維持するのが難しい
- 就職先を自分で探さなければいけない
オブジェクト指向を、自分ひとりの力で理解することは相当困難です。
したがって、壁にぶち当たったときサポートしてくれる先生がいてくれると助かります。
また、本・参考書やWebサイトではJavaの基礎を身につけることができますが、実践スキルを身につけることができません。
IT企業に転職したり、個人で仕事を受注してフリーランスとしてお金を稼ぎたい方は、プログラミングスクールで実践力を身につけることをおすすめします。
Javaを独学で勉強するメリットとデメリットはコチラの記事で詳しく解説しています。
プログラミングスクールで学習する
Javaは、プログラミングスクールで勉強することができます。
Javaをプログラミングスクールで勉強するメリットは下記の通りです。
- 現役エンジニアからプログラミングを学べる
- 学習の状況を確認してもらえる
- 分からないことは質問できる
- 一緒に学習する仲間ができる
- 就職・転職をサポートしてくれる
分からないところがあったときに、現役エンジニアから直接教えてもらえるのが最大のメリットです。
さらに、就職・転職をサポートしてくれるので、就職・転職活動を有利に進めることができます。
しかし一方で、下記のデメリットがあります。
- スクール費用が高額
- スクール通学がめんどくさい
プログラミングスクールは、費用が高いです。
費用相場は、だいたい20~40万円となっています。
また、スクールの場所が家から近ければいいですが、わざわざ車や電車で通うのはめんどくさく、移動時間がもったいないです。
Javaをプログラミングスクールで勉強するメリットとデメリットはコチラの記事で詳しく解説しています。
まとめ:システムエンジニアの仕事内容を知って自分に足りない力を身につけよう
いかがでしたか?
この記事では、システムエンジニアの仕事内容を工程別に紹介しました。
工程 | 作業内容 |
---|---|
要件定義 | システムの全体像を決定する |
基本設計 | 割システムの基本的な構成を決定する |
詳細設計 | プログラミングをするために必要な細かい設計をする |
開発 | ソースコードを作成する |
テスト | 設計図通りに動作するかの確認をする |
保守・運用 | トラブルや問い合わせの対応をする |
それぞれの工程でやるべきことや必要なスキルが分かったら、今の自分と見比べてみましょう。
足りない力が見えてきます。
システムエンジニアへの転職に向けて、足りない力を身につけ、即戦力として活躍できる人材を目指しましょう!