【ネタバレなし】サイコパス女性が主人公の「コンビニ人間」で人間の本質の怖さを感じた【本の紹介】

レジでお釣りを渡す女性
2016年芥川賞を受賞した作品。2~3時間あれば読むことができるボリュームです。作者の村田沙耶香さんはコンビニで週3回働きながら、作家の仕事もしています。

こんな人に読んでもらいたい

・大人になったら結婚して子育てをするのが”普通”だと思っている人

・そんな”普通”の考え方に生き苦しさを感じている人

・人間の本質の怖さを描いた小説を読みたい人

 

主人公はサイコパス女性

サイコパスな女性
主人公は”普通”の人間ではなく、サイコパスな女性です。
泣いている赤ちゃんをあやしているお母さんを見て、泣き止ますだけなら口を塞いで息を止めて殺しちゃえばいいのに。と思っちゃうような人間です。
(このようなサイコパス描写が所々に出てくるので、ゾワッとします)

 

子供のころはそれが”おかしいこと”とは分からずに、自分をさらけ出していましたが、大人になるにつれて、”おかしいこと”と気づき、その感情をうまく隠しながら生きていきます。

 

この作品は、そんなサイコパス女性がコンビニのアルバイトとして働き、そこで出会う人たちとの関係性について描かれています。
主人公はサイコパス人間であることを周りから隠し通せるのか、「コンビニ人間」とは一体誰の事なのか。実際に読んで確かめてみてください

 

“普通”ってなんなのか 考え直したくなる一冊

鏡を見て悲しい自分を見つめる女性

読み終わったあとは、あまりスカッとした気分になれず、生き方の多様性について考えさせられました。

 “普通”を求められる世の中で生きていく”変わった人”の生き苦しさを目の当たりにしました。自分が気づいていないだけで、実は生き苦しい生活をしている人が周りにいるかもしれないと考えさせられます。

 作品の中にある「”異物”を排除しようとする”普通”の人」という言葉は、まさに現代の日本を表しています。無意識のうちに”異物”を排除しようとしている自分に怖さを感じました。そして、自分は”普通”であると思い込んでいることにも恐怖を感じます。

 

この本を読んで、なにが”普通”なのかと自分に問い詰め、”異物” “普通”とグループ分けをすること自体に違和感を感じるようになりました。

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